60歳以上の男性が自主的に料理教室を開催しているとの話を聞き、若い人もシニア層も年々家庭で料理をしなくなってきているなか興味を持ち取材した。
自主料理教室の運営とメニュー決め この教室の参加者は、高津区地域保健福祉課主催の男性料理教室(2回シリーズ)の受講者とその知人や友達で、毎月第三木曜日に9時から開催している。参加費は500円位(この日は370円)にしている。メニューは、参加者が希望を出してバックアップしている食生活改善推進員*がレシピを作る。
買出しから調理まで この日は男性7名と食生活改善推進員3名が参加した。メニューは餃子、豚汁、ほうれん草の胡麻和え、栗きんとんの4品である。材料が到着後、2班に分かれて調理を開始した。餃子用キャベツの千切りの音は軽快なトントンからザックザックといった音も聞こえた。豚汁用の大根はいちょう切り、人参は乱切り、ゴボウはささがきなど材料処理は本格的で、野菜の切り方が分からないときは食生活改善推進員がアドバイスする。
調理をして始めてわかること
調理後参加者全員がテーブルを囲んで試食する。「餃子を包むのが難しかった」とか「サツマイモの繊維が凄くて思ったより裏ごしが大変だった」など調理をしないと分からない会話が食事を盛り上げていた。
「今日、何にしようかな?と考えてから献立、買い物、調理まで結構頭使うんですよ」の言葉が印象的だった。
料理教室参加のきっかけは奥さんや友人、近所の知人に勧められた方が多く、広報やチラシを見ての参加者はゼロ。情報化時代でも口コミは強かった。
男性料理教室の問い合わせ
川崎市の各区役所保健福祉センター地域保健福祉課
*食生活改善推進員とは:わが家の食卓を充実させ、地域の健康づくりを行う、「食生活を改善する人」を意味し、食を通した健康づくりのボランティア活動をしている団体。
「今日の料理」出来た!
不揃いの餃子でも格別においしい
仲間になりませんか!
一歩を踏み出すのに奥さんの背中押しがいると感じた。料理は楽しいを実感して自分の食の安全、安心を一人でも多くの人に気づいて欲しいと思った