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待望の大型駐輪場が完成 溝ノ口駅南口

取材日 2015年12月10日(木)

精算機を通過する利用者
精算機を通過する利用者
結構深くまで降りていきます
結構深くまで降りていきます
 
  地元民待望の駅近に、大型地下駐輪場が完成した。駐輪台数1,754台。定期契約駐輪500台に対し,募集早々に定数を超えた(現在は追加申込みを受け付けている)。
オープンは12月1日早朝4時から。自転車専用、バイク不可となっている。 着工は平成25年3月からで総工費14億円余。これで溝ノ口駅北口から始まった、駅周辺の開発整備は大詰めにさしかかったようだ。工事中である駐輪場の地上スペースではバスターミナルが28年度中に完成する。今後は付近にある大山街道の立体化が行われる予定である。

市内2番目の収容力
   現在、溝ノ口駅南口には民間も含めて計10か所の駐輪場がある。収容台数は計約4,700台。このうち2か所が都市計画道路の予定地にあり、約400台が駐輪できなくなるが、今回完成の駐輪場で補える。なおバイク置き場の再編は必要となる。
市営駐輪場としては、武蔵小杉駅地下輪場第5施設が 2,212台収容。これに次いで2番目の収容力を持つ。また随所に利用しやすさを取り入れている。幼児用いす付き自転車は平地置きに、2段ラックの駐輪はオートリターン機能が付き、下段のラックがスライドする。料金の精算機は交通系ICカードが利用可。スイカ・パスモに対応できる。管理員が常駐し、防犯カメラも43台設置され防犯性を高めた。
この駐輪場利用の将来についての展望を、市の自転車対策室調整担当、日比野雅一さんにたずねた。「レンタルサイクル・コミュニティーサイクル等、現在、他の都市の状況を注視している」と話す。より発展的な利用を期待したい。

 結構深いです
 利用者は「空を探しに、数か所を回らなくてすむようになった」「地下が深く、年配者には階段がつらいが仕方ないでしょうね」「平置きが助かる」などの感想。一様に「駅が近いのが何より」という。
駅周辺ではいまだ路上放置自転車がある。取り締まりとのいたちごっこではあるが、今後この地下駐輪場の役割は大きく、歩行者の安全と景観の美化にもつながる。自転車利用者のマナー向上を願いたい。


施設正式名称:武蔵溝ノ口駅南口周辺自転車等駐車場第4施設。
利用時間:午前4時~午前1時30分
料金:一時利用 170円(24時間制) 
1ヶ月定期 2,800円  3ヶ月定期 8,100円
この施設の問い合わせ先:川崎市建設緑政局自転車対策室 
TEL 044-200-2302     
  利用の問い合わせ先:駐輪場管理事務所  TEL 044-860-5121
平置き場とスライド式ラック         写真:市自転車対策室提供

平置き場とスライド式ラック         写真:市自転車対策室提供

自転車出入り口は2か所

自転車出入り口は2か所

係員が常駐で深夜も安心

係員が常駐で深夜も安心

溝ノ口駅南口バスターミナル地下の駐輪場
石渡一美
シニアリポーターの感想

 溝ノ口駅周辺の再開発整備は30年ほど前から目に見える形で進行してきた。来年南口バスターミナルが完成すると、景観が一変すると思われる。駐輪場は無機質ではあるが、明るく階段もなだらか。歩行専用を含めて5か所の出入り口があり、利用者には利便性が高い。すぐに駅や商業施設があるのも好条件である。近隣に迷惑な放置駐輪が皆無になるよう切望する。

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