シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

知っとく納得、防災知識

取材日 2016年03月19日(土)

使い道はいろいろ、手ぬぐいは必須の備え
使い道はいろいろ、手ぬぐいは必須の備え
布切れ、段ボールで足を守る
布切れ、段ボールで足を守る
 
 高津区役所の主催による、「安全・安心」の啓発イベント「たかつ あん☆あん フェスタ」が行われた。「危険を知って、そなえよう」をキーワードに身の回りの危険について体験できる仕掛けが用意された。多くの人々が往来する場所柄、各ブースは盛況であった。

★区民会議ブース(以下同):自転車安全運転シミュレーションにより自転車のハンドル操作レベルが検証できる。
★白山工業:フェスタの目玉展示という「地震ザブトン」で揺れの実体験ができる仕掛け。起震車は膝でリズムが取れてしまうが、この装置では「何もできない」怖さの臨場感がある。
★すくらむ21:「災害時のトイレ対策」の実物展示。非常時用の水が入ったペットボトルを保存している段ボールを利用する。他に簡易スリッパなど。
★日本女子大:目白キャンパス薬袋(みない)研究室の皆さん。「ブラ・タカツ」マップにて土地の災害履歴を知る。地名は土地の特徴を表していることが多い。
★交通安全:列車非常用停止ボタンを押す「反射神経測定器」により個人の反射神経年齢が割り出される。
★防犯協会:振り込め詐欺防止の啓発とその資料配布。
★警察・消防:放火防止のポイントをチラシで配布。市内の火災原因の1位は昭和51年以来放火だという。県警からは自転車に乗るときには反射材を付けることのすすめ。
 
 各団体のブースから見て取れるのは、自助の力が重要であることがわかる。防災は危険を知って、備え、自助力を身に着ける。幾多の大災害の経験から公助の限界が明らかにされ、自助・共助のソフトパワーが重要、というのが近年の考え方になっている。こうしたフェアを通じて、各家庭や自身にあった備えを繰り返し学んでおこう。
 
【参考】
ブラ・タカツ(地形deおしゃべりマップ):日本女子大薬袋研究室作成。
問い合わせ先 高津区役所危機管理担当 ℡044-861-3146  
簡易手作り防災グッズ:すくらむ21 ℡044-813-0808
 
 簡易トイレと凝固剤は必須

 簡易トイレと凝固剤は必須

自転車操作シミュレーション 車との接触場面。   

自転車操作シミュレーション 車との接触場面。   

地震ザブトン、実振動体験ができる

地震ザブトン、実振動体験ができる

JR武蔵溝ノ口駅南北自由通路・キラリデッキ
石渡一美
シニアリポーターの感想

3.11の記憶が薄れないよう、この時期には防災の啓発イベントが行われる。繰り返し防災を学ぶにことに越したことはないと痛感する。多様な災害の体験から、多くの工夫が生み出されている。少しでも身に着けることが自助につながっていく。

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