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ダンゴづくりで、花いっぱい!

取材日 2016年03月09日(水)

たねダンゴは簡単でよく咲きます。
たねダンゴは簡単でよく咲きます。
新庁舎で、土いじりして・・
新庁舎で、土いじりして・・

「誰でも簡単にできて楽しいたねダンゴ」とのかわさき市政だより幸区版に、目が止まった。

 講師はグリーンアドバイザー 牧野ふみよさん。開口一番「たねダンゴづくりは、とっても簡単ですぐできる。幼稚園児からシニアまで、手軽に楽しめる新しいたね蒔き方法」という。 

 主催は幸区役所。イベントを運営する「さいわい花クラブ」は、地域の花壇ボランティア団体だ。会員のレベルアップを兼ねた公開講座を毎年開催している。

 アンケートでも、参加した理由の第1位は、たねダンゴに興味あり。8割が良かったと好評だ。参加者は、スタッフを含め36名で、約半数はシニアだった。

  (注)グリーンアドバイザーは、(公社)日本家庭園芸普及協会が認定した園芸の専門家。 E-Mail:fukkou.jg@gmail.com

 

◆たねダンゴとは?

 苔玉などに使用するけと土等で作ったダンゴに、花のたねを付ける。

その長所は

・ダンゴの重みで、傾斜地でも風に飛ばされない

過当競争になるため、しっかり根を張る丈夫な苗になる。

・たねが一箇所に集中するので、花束のように咲き、見ごたえがある。

 

◆たね忘れた!

 先生の実演があり、「肥料を忘れても、たねは忘れないで!」と念を押された。

団子の作り方は、以下の5工程。1土をよく練る。 2その土で3センチ大のダンゴを作る。 3ダンゴにくぼみをつけ、肥料と根腐れ防止剤を入れて丸める。 4ダンゴにたねをちょん♪と軽くつける。 5最後に粉末の根腐れ防止剤をまぶして完成。

 早速6人で班になり、土を練り始めた。テーブルには、肥料・たね・根腐れ防止剤などの紙皿が並ぶ。私はたねを付け忘れ、周りの参加者も大笑いした。

 

◆ダンゴだけに、コロコロ広がる活躍の場

  被災地の陸前高田市では、蒔いたたねの7割近くが、強風で吹き飛ばされた。東北グループから、泥ダンゴにたねを付ける報告があり、面白そうと他のメンバーに広がったという。

 現在、2020年東京オリンピックに向けて、お台場の「おもてなしガーデン」で、たねダンゴ花壇づくりを実践している。

 

◆質問コーナー

1たねを選ぶコツは?

  ジニアなど、しっかりした花を核に、混合すると面白い。今回は、ジニア・サルビア・マリーゴールドなど9種類のたねをミックスした。

2、苗の間引きは?

 根が折れるので間引かない。苗同士の過当競争で、弱い苗には陽も差さず、成長が止まる。

3、苗の管理は?

 春蒔きは4月がベスト。まだ苗の生育期ではないので、芽が出るまでは室内栽培する。水分蒸発を防ぐため、ラップで覆う。保水性の高い土なので、水やりは控えめに。

 

けと土に赤玉土を加え、さぁ~練るぞ

けと土に赤玉土を加え、さぁ~練るぞ

白い根腐れ防止剤で化粧して、完成!

白い根腐れ防止剤で化粧して、完成!

2ヶ月前に植えたたねダンゴの苗。元気に育ってます。

2ヶ月前に植えたたねダンゴの苗。元気に育ってます。

幸区役所
吉川 眞沙美
シニアリポーターの感想

記者の感想
 土を練っていると、手の平がほんわり温もり、心地良い。認知症への効果もありそうと、すでに某大学で検証中とのこと。結果を期待したい。
 最後に、茶菓子でティータイム。花の色と種類にこだわるとの話から、近隣のボランティア同士で情報交換が始まった。花壇ボランティアを身近に感じた一日だった。

吉川眞沙美

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