シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

今年もやってきた! なかはらミュージカル

取材日 2016年05月28日(土)

中原市民館の体育室での練習
中原市民館の体育室での練習
年齢を超えて演技を確認しあう
年齢を超えて演技を確認しあう

なかはらミュージカルは「中原区制40周年記念事業」として2013年に第1回がスタートし、今年31213日に第4回の本公演を迎えた。中原区民、勤務場所や通学先が中原区内にある人たちが出演者となり、小学校1年生から60歳代まで約80名の人が出演した。

 

世代を超えた交流

なかはらミュージカルは年齢や世代を超えて交流ができる場にもなっている。出演者のうち7名はシニア層の方で、「中原に越してきて短い間にいろいろな年齢の方と友だちになることができました」「さまざまな年齢層の方と交流でき、いろいろな発見がありました」など、参加してよかったという話を聞くことができた。

 

100回の練習

 

 なかはらミュージカルでは3月の本公演に向けて毎年8月から7か月にわたり約100回の練習を行う。出演者は全員が素人なので、芝居、歌、ダンスの基礎から練習が始まる。最初はとまどうことが多いようだがだが、段階が進んでいくにつれ徐々に演技者としての力がついて芝居らしくなり、歌い方もお腹から声を出すという本格的な発声方法に変わっていく。ダンスも最初は体力不足を感じることも多いようだが、本公演を迎えるころには見違えるほどになる。そしていよいよ本公演の日を迎える。

 

その時代を生きた人を演じる

 

 今年の本公演の題名は「桃の里のものがたり」で地元中原の戦時中から終戦までを描いている。現在の中原区周辺は大正時代末期に食用桃の栽培が始まり、全国でも指折りの名産品とされた。この桃をつくる人たちとその家族の生活を中心に当時の世情の移り変わりとともに話は進行していく。こどもたちの遊びややりとりなどがほほえましく描かれる一方、軍事教練の様子、出征者を出す家庭内の親子の葛藤、玉音放送を聞くときの人々のこころの混乱などが迫ってくる。

 

中原ミュージカルでは201731112日の本公演の出演者を募集している。経験は問われないので気軽に応募できる。

内容について聞いてみたいという場合は次のところで受け付けている。

 

なかはらミュージカル実行委員会(担当:横井)

電話:080-3469-4330

中原市民館(担当:篠瀬)

電話:044-433-7773

 

(ホームページ)

 ~出演者募集~

http://www.city.kawasaki.jp/nakahara/cmsfiles/contents/0000076/76476/dayori280501.pdf

 

 ~なかはらミュージカル(公式)~

http://nakamyu.jp/?page_id=9

中原市民館のホールでの練習

中原市民館のホールでの練習

だれの桃が一番か。「桃姫の裁断」本公演

だれの桃が一番か。「桃姫の裁断」本公演

終わった! 2016年3月12日

終わった! 2016年3月12日

中原市民館
新谷昌己
シニアリポーターの感想

ミュージカルについて全くの素人が出演する市民ミュージカルである。最初はどの程度のものかと思ったが、舞台が始まるとその思いは払しょくされた。混乱の時代を生き抜くには何が支えになるのか。今の自分の日常と照らし合わせて見えてくるものもある。
毎回チケットが早々と完売する。ここに住む人たちの評価の一端がうかがえる。2017年3月の公演はまた新しい演目になるという。なかはらミュージカルの躍進を大いに期待したい。

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