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それは青年の歌声!!麻生区のシニア合唱団

取材日 2016年06月04日(土)

練習拠点の白山いこいの家
練習拠点の白山いこいの家
ミューザに出演(コーロ・ダンケ提供)
ミューザに出演(コーロ・ダンケ提供)
 
 
 小樽商大グリークラブ出身の沼田さんと北本さんは同い年で偶然のご近所同士。2011年の地元老人クラブ新年会で二人を交え4人で歌った事が評判となり、コーラス団発足のきっかけとなった。すでに80歳を超えていた二人は、のどに覚えのある老人クラブ会員6人を集めた。以後6年がたち麻生区を中心に、23名が所属するアカペラ男声四部合唱の正統派合唱団「✼コーロ・ダンケ」へと発展した。現在会員の平均年齢は76歳。
 

几帳面な手書き記録
「私たちの時代はパソコンなんてないから」と北本さんは創設来6年の本番記録を残している。B4紙2枚を張り付け、定規で線引きした表にびっしりと場所、曲順を、表の縦軸になっているレパートリー曲に沿って記録していた。「お座敷(出演依頼)がかかったときには役に立つんです」と言う。要介護の夫人と一緒に練習に励むバリトンの86歳だ。
 

驚きの長時間練習
毎土曜日月4回。午前2時間は指導者と午後の2時間は自主練をしている。起立が困難な人もいる。ITの得意な幹事さんは各パートのCDを制作している。音楽録音に優れた仕様のICレコーダーで収録し復習に利用する。研さんが積まれた楽曲は、あたかも青春の一時を放つかのような歌声だ。
練習場所は公共施設のため利用回数が限られており、主に区内3か所の「いこいの家」を順に利用している。スケジュール表も万全である。
指導の木谷充子さんは「大変熱心で私が引っ張られています。お手伝いとしては曲を編曲して歌いやすいオリジナルな楽譜にしています」、ボランティアの指導を楽しませてもらっていると語る。

 今後の展望~集まろう!コミュニティ合唱団
 高齢者の活動にはどこの団体も継続に苦労しているはず。今後“かわぽ”を地元合唱団の情報交換の場にして、同様のグループと交流し、合同演奏会などの企画を推進できればという。カラオケで一人楽しむのもよいが、男声合唱でハーモニーがピタッと合ったときの快感は何ものにも代えがたい体験だと団員は口をそろえる。
 
 賛同されるグループまたは入会希望のかたは下記まで。
「コーロ・ダンケ」代表 石垣 英樹
 連絡先:電話044-980-1080
 E:mail:ac.ishigaki17@nifty.com
 
 事務 弘山 信直
 連絡先:電話044-954-8166
 E:mail:nn-hrym@jcom.home.ne.jp
 
✼「コーロ・ダンケ」:イタリア語とドイツ語で「コーラス・ありがとう」の意味。
四部合唱は男声コーラスの基本。
トップ・テノール、セカンド・テノール、バリトン、バスの四部構成。 
練習は体力に合わせ無理をしません。

練習は体力に合わせ無理をしません。

熱心に譜面を見ます

熱心に譜面を見ます

 隣接の森の小径。練習環境は抜群。

 隣接の森の小径。練習環境は抜群。

白山いこいの家 新百合丘、他駅よりバス グリーンタウン下車
石渡一美
シニアリポーターの感想

 セカンドライフをどのように生きるかの見本のような方たちでした。女性コーラスの取材もしましたが共通して、歌うことが体の健康と心の健全を保っているように思えます。各所で披露することが、練習の目標になりモチベーションを上げていると、指導者の方は話します。またマンモス住宅地の素晴らしい特性も生かされていると思いました。

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