
- 盛況な拍手に固くなってしまいました。

- 一生懸命、歌いました。
多摩ヴォ―チェカルダというコーラスグループが高齢 者福祉施設を慰問した。午後1時半からの演奏会に、お よそ50名の入居者が施設内ホールに集まった。 聴衆の健康状態や体力を考慮した構成で全8曲を演奏し、 30分のコンサートを行った。
多摩ヴォ―チェカルダ
多摩区JR中野島駅に隣接している中野島小学校で行われた生涯学習の講座から発展したグループ。 講師の小仁所玉希先生はイタリアで学んだ発声法を教える声楽家。藤原歌劇団のソプラノ歌手でもある。
練習拠点は中野島小学校の音楽室
月3回の土曜日に90分のレッスンを行っている。先生は「正しい発声法を学んでもらいたい。その先 にコーラスがありレッスンの成果をコーラスで表現する」というのが指導のスタンスと語る。いつ入会 しても毎回、発声の「いろは」からの練習なので、新人もベテランもなく仲間になれる。会員の21名は 幅広い年齢層の女性。「練習の厳しさが楽しい」「全身を使うので体力ができた」「ハーモニーが揃っ た時の快感が素晴らしい」などいきいきとした顔で感想を語る。
この日のコンサートでは、固くなり、いつも通りでなかったというが、会場からは「素敵ね」「きれいな声」 とのささやきが聞こえた。施設の職員は「よく知っている曲だったので、みな楽しんでいた」と話す。先生 はこの日の慰問で2曲を披露した。澄んだ高音で歌う日本歌曲は都度、聴衆の涙を誘う。
アンコールの「夕焼けこやけ」は、会場一体で歌い拍手喝さいを受けた.
※演奏プログラム・・・花・夏の思いで・夕焼けこやけ・埴生の宿・中国地方の子守歌・エーデルワイス
先生独唱・・・浜辺の歌・赤とんぼ
【参考】
多摩ヴォーチェカルダ入会随時、会員募集中 初心者歓迎 年齢制限なし
申込先・問い合わせ 080-5447-8829(長沼)
導者:小仁所玉希(こにしょたまき) 第9回音楽新人賞受 ミラノ音楽院に留学。藤原歌劇団正団員 ソプラノ歌手、声楽指導者として活躍中。