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古墳巡り~宮前から高津方面~

取材日 2017年04月15日(土)

馬絹古墳の説明板のひとつ
馬絹古墳の説明板のひとつ
馬絹古墳の円墳。木は自然に生えたもの
馬絹古墳の円墳。木は自然に生えたもの
子母口富士見台古墳。古墳とはわかりずらい
子母口富士見台古墳。古墳とはわかりずらい

 川崎市は古墳や遺跡が多い地域である。身近なところを見まわしてみれば、住いの近くにも多くの古墳がある。これらの古墳を巡って歩くとちょうどよいウォーキングコースにもなる。ここでは比較的近場の古墳を歩いて回った。

 

1. 馬絹古墳(宮前区馬絹)

地元の鎮守社である馬絹神社に隣接した円墳である。

バス停馬絹神社から住宅地を抜けて坂を上ると10分くらいで着くことができる。円墳のわきの小さな公園に「馬絹古墳公園ガイド」「ふるさと『たちばな』文化財探訪マップ」などの説明板がある。ここからは野川方面の街並みを眺めることができる。

 

2. 子母口富士見台古墳(高津区子母口)

バス停千年から坂を上ると、住宅地が続き公園が現れるが、そこに富士見台古墳がある。形は直径15メートルほどのこんもりと盛りあがりなだらかな丘のように見える。説明板を見ると円墳とわかる。墳丘の中央まで登ることができ、そこからは溝の口方面がよく眺められた。

 

3. 蟹ヶ谷古墳群(高津区蟹ヶ谷)

この古墳群は、上がり下がりの多い土地である蟹ヶ谷の最も高い地点にある。長さ25メートルほどの前方後円墳と二つの円墳がある。これらの古墳は、広い野原の端のがけっぷちに沿って並んでおり、緑地の中央部分はこどもがかけまわったりするのにはちょうどよいたたずまいである。

 

それぞれの古墳のそばには、出土品などを展示した施設はないため、それらを見るため川崎市市民ミュージアム(中原区等々力)を訪れた。建物の1階には原始時代から時代ごとに分けられたブースがあり、埴輪や土器などの副葬品を見ることができる。さらに当時の人たちがどのように集団で暮らしていたかという説明書きもある。その集団の中で全体を統率していた人が有力者となりその地域の豪族になっていき、死後古墳に祀られるのである。

 

これらの古墳は高台に沿って一連のように並んでいるが、このあとさらに日吉、矢上の台地へと続いていく。

蟹ヶ谷古墳群の円墳

蟹ヶ谷古墳群の円墳

蟹ヶ谷古墳群の前方後円墳

蟹ヶ谷古墳群の前方後円墳

蟹ヶ谷古墳群付近は自然公園のよう

蟹ヶ谷古墳群付近は自然公園のよう

蟹ヶ谷古墳群からの眺め。中原、新城方面

蟹ヶ谷古墳群からの眺め。中原、新城方面

川崎市等々力市民ミュージアム

川崎市等々力市民ミュージアム

今回の移動コース

今回の移動コース

宮前区、高津区
新谷昌己
シニアリポーターの感想

 古墳自体は6世紀後半から7世紀にかけて造られたが、同ミュージアムの学芸員の方にお聞きすると、古墳が造られる以前にも縄文、弥生時代に数多くの集落が形成されており、集落どうしは一定の範囲内で交流があったということもわかった。さらに時代をさかのぼり、そこに住む人たちにどのような交流があったのかを想像しながら歩くのも楽しいものである。

川崎市市民ミュージアム
〒211-0052 川崎市中原区等々力1-2 電話 044-754-4500
https://www.kawasaki-museum.jp/

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