
- 名文とともに作品紹介

- 構想をデッサンに起こす

- 岡本太郎初の建築造形
現在川崎市岡本太郎美術館では、万博のシンボル・太陽の塔リニューアル記念企画展「街の中の岡本太郎 パブリックアートの世界」が行われている。9月24日(月)まで。
情念の色使い、奔放な造形など、作家のエネルギーが生田緑地をより熱くしている。企画展示室にはサウンドアーティストよる音楽と、工夫されたライティング、涼しく居心地が良い。
岡本太郎の文章
同館の学芸員大杉浩司氏は「川端康成も絶賛した岡本の文章力」と語る。主だった作品にはその作品に寄せる作家の思いとして、岡本太郎の名文が添えられている。この文章の鑑賞も同展の見所でもある。
パブリックアートの世界とは~
今日では芸術が、多量に生産され日常的に大衆に注いでいる。典型的にはコンピューターグラフィックスやプロジェクションマッピングなどだ。そういう意味で、アナログ時代にあって岡本太郎はパブリックアートの先駆者といえる。
芸術は一部の人が独占して鑑賞するものではなく「太陽の陽ざしのようにまんべんなく世に注がれるべき」を信条とした。岡本太郎は、絵画にとどまらず多面的な活動をしたアーティストだった。商業的作品、景品のウイスキーグラスは庶民の台所にいまだあるかもしれない。大衆に向けた彼の芸術の歩みが、初期のモザイク画から晩年の作品まで系統的に紹介されている。 原画やスケッチ、デッサンなども添えられ魅力的な企画展となっている。
【電車をご利用の方】
・小田急線「向ヶ丘遊園駅」下車 南口から徒歩約13分
・小田急線/JR南武線「登戸駅」下車 生田緑地口から徒歩約25分
【バスをご利用の方】
・小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口より、市バス【溝19】おし沼経由「溝口駅南口」行き、「生田緑地入口」下車 徒 歩約3分で東口