川崎市が推進する「かわさきパラムーブメント(*)」が目指す“誰もが文化芸術に親しんでいるまち”“心理的バリアが解消されたまち~心のバリアフリー~”に向けた取り組みとして、「市民参加型アートイベント・工事現場のカベに絵を描こう!」が10月13~14日に開催された。
企画担当課は、イベントを通じて作品制作を楽しんでもらい公開することで、かわさきパラムーブメントの認知度向上を図りたいとのこと。
*かわさきパラムーブメント
東京2020オリンピック・パラリンピック大会の開催を機に、すべての人が活躍できる社会を構築するために、川崎市と市民が一緒になって取り組む運動。
実施前に出された募集要項と注意事項
申込み不要、参加費無料、参加対象者は小学生以上。但し小学3年生までは保護者同伴。道具類は全て会場で用意してある。
ペンキを使用するため、衣服が汚れても構わない服装で参加すること(保護用のビニールレインコート・靴カバー・手袋は用意してある)。
実施
アトリエ一番坂(川崎市麻生区)のアーティスト・林絵美さんが描いた背景に、スタッフの指導のもと、参加者がペンキで色を塗ったり、描きたい絵を描いていった。
子どもたちは、ぬり絵やお絵かきは普段やり慣れているが、ペンキを使った経験はほとんどないとみえて、緊張しながらも保護者とともに楽しんでいる様子だった。
下絵の細かい線は難しそうだったが、ペンキ塗りが楽しくて、二度も並んで描いていた。
保護用のビニールレインコートなどは多く用意していたが、多数の参加者のため用意した分がなくなるハプニングも発生した。
想定を超える結果に
2日間で400名を超える参加者。参加者の9割が子どもで、残り1割が大人だった。
当初制作予定面積は、横:14m×縦3mだったが、一日目だけで予定面積を描き上げたため、急遽二日目分が追加され全長29mの大作が完成した。
◎制作されたカベ絵は、2020年度に仮囲いが撤去されるまで公開予定
中央辺りの描き始め
指導中の林絵美さん
全長29mの完成画。右端奥が陸上競技場
とにかく長い行列にはびっくりでした! 親も子もとても楽しんだ二日間だった。
三人のお孫さんを連れた男性に聞きましたら「自分も美大を出て建築関係の仕事をしていたので、孫に広いところで絵を描く体験をさせたいと思った」と嬉しそうに話してくれました。
描き終わって感想を聞いた子どもたち全員が「ものすごーく楽しかった!」、保護者は「とてもいい体験をさせて貰いました」と。
お兄さんお姉さんが参加している幼稚園児が、一緒にやりたい! と泣きわめいていた子が数人。
機会がありましたら観に行って欲しいです。