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温故知新、伝統の技術を学ぶワークショップ

取材日 2019年02月19日(火)

絞りの糸を取った時が喜びの瞬間です。
絞りの糸を取った時が喜びの瞬間です。
帽子絞りは、白く抜けていれば成功です。
帽子絞りは、白く抜けていれば成功です。

有松・鳴海絞りの伝統技術を学ぶワークショップが川崎に登場

絞りの技術を学ぶためのワークショップが、中原区井田で開催されている。講師は、「株式会社スズサン」の村瀬裕さん。主催は井田に拠点を置く「アトリエhumuhumu」。代表の高橋さんによると、名古屋を訪問した際、有松鳴海絞りと、熟年の職人その技術に惚れ込み、幾度か訪問するようになった。地元井田でもシニア世代の新しい取り組みとして、絞り職人の育成ができないかと考えた。村瀬さんに相談すると講師を快く引き受けてくれて、このワークショップが実現したそうだ。参加者の年齢は40代から70代までいるが、本格的絞りは初めてだという人がほとんど。年齢は違っても同期生ということで、和気あいあいとした雰囲気だ。
 村瀬さんは、毎回道具を積んで、名古屋から車で指導に来てくれているという。今回で4回目となる様子を取材した。


 
糸と針でつくる奇跡の模様に夢中

有松・鳴海絞りは、愛知県名古屋市にある有松・鳴海地域を中心に生産される絞り染めで、江戸時代に、旧東海道を行き交う旅人の土産物として人気となった。その特徴は絞り技法の多彩さにあり、100種類以上あったと言われている。
ここでは、毎回課題の布を渡され、縫い方、絞り方を学ぶ。糸は太め、針も太めで長い。下絵に沿って縫うのだが、針を付けたまま扱うので、思うように縫い進むのが難しい。そのうち、「あれ?なんか変」「別な布も一緒に縫っちゃった」と笑える失敗も多々ある。村瀬氏の指導は時に厳しく、時に優しく、きちんと学んでもらおうと思う気持ちが伝わる。今回の課題は、「縫い筋杢目絞り」と「唐松絞り」、綺麗な杢目模様に染め上がる。縫い方や針目(ピッチ)が人によって違うため、どういう模様になるかわからないとのことだ。
それぞれの縫い方と絞り方のコツを覚えたら、あとは宿題となる。最初は「えー、できないかも」と言っていた参加者もいたが、回を重ねるごとにチクチク縫うのが楽しみになってきたそうだ。
「この中から、伝統工芸士が生まれるのも、夢ではないかもしれませんよ」と主催の高橋さんは話していた。

  

■有松鳴海絞り「スズサン」ホームページとFacebook

http://suzusan.com/

https://www.facebook.com/suzusan.official

 

■アトリエhumuhumuホームページ

https://33humuhumu.jimdofree.com/ 

村瀬先生は、熱心で、丁寧に指導してくれます。

村瀬先生は、熱心で、丁寧に指導してくれます。

唐松絞り、下絵の書かれた布と、出来上がり作品

唐松絞り、下絵の書かれた布と、出来上がり作品

コツさえ覚えれば、あとは根気あるのみ。

コツさえ覚えれば、あとは根気あるのみ。

有松鳴海絞りワークショップ「八雲亭」中原区
内田恭子
シニアリポーターの感想

染め終わった後、絞った糸を取っていくと、白く残ったところが現れてくる。模様の角が綺麗に出た時は、誰かに見せびらかして、自慢したくなる。新しい技法を学ぶほどに、絞りに夢中になっていくそうだ。参加者はみな楽しそうに手を動かす。手を動かしながら、お喋りをすることは老化を防ぐ。ご近所同士集まることは、互いの見守りにもなるし。地域の中にこのような場所が、もっとできるといいのに、と実感した。
参加希望の方はアトリエhumuhumu(フムフム)ホームページからお問合せください。

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