シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

芸術は爆発だ

取材日 2012年03月03日(土)

岡本太郎現代芸術賞展冊子表紙
岡本太郎現代芸術賞展冊子表紙
感性ネジ・・・オオキイ!!
感性ネジ・・・オオキイ!!
 

岡本太郎美術館では、岡本太郎現代芸術賞展が2月4日~4月8日まで開催されている。1997年に第1回が開催され今年は第15回目の受賞作品が展示されている。岡本太郎の芸術は爆発だ!」年配の我々は知らない人はいない程一世を風靡した。岡本太郎現代芸術賞展冊子に「時代を先駆けて、たえず新たな挑戦を続けてきた岡本太郎。岡本太郎現代芸術賞は、岡本の精神を継承し・・・」とあいさつがある。その精神に応えようと797点が応募され、その中で最も素晴らしい24作品は21世紀の芸術性を探る、意欲的な作品だと記されている。

当日(3月3日)は開館と同時に入館した。美術館自体が一種独特で面白く、入口に一歩踏み込むや否や岡本太郎の世界が展開する。

もうすぐ入館100万人記念・・・祝・・・皆様への感謝の気持ちを込め、さまざまなイベントを開催いたします。」当館のチラシにも興味をひく。

 

岡本太郎賞を受賞した関口光太郎さんの受賞作「感性ネジ」・「なになに、いったいこれは」目を凝らす。素材は「紙・ガムテープ・木」高さは550センチ見上げると「人類始まる以前の生き物からマイケルジャクソン等々80種類の生き物がビッシリ」実に面白い。シニアの団体が来館しこれを見て「元気をもらった」と嬉しそうに感想を残したと美術館の学芸員さんは話す。審査評では「東北大震災に心を寄せつつも、あえて生のしるしを思うさま連ねようとした。」とある。

岡本敏子賞の千葉和成さん作ダンテ「神曲」に「自分がダンテになり神曲を舞台にして現代世界を巡り見て行く。」審査評では「震災・原発事故に真正面から、愚直に取り組んだ作者に敬意を表す」とある。難しい作品だ。しかし作品から強い何かが伝わってくる。

まだまだ作品は続くが・・・。ふと会場のお客さん方に目を転じると、作品を上から眺めたり横から眺めたりとにかくその迫力に圧倒されながらも実に熱心に鑑賞している。学芸員さんは受賞作がいかに素晴らしく岡本太郎の精神を継承するものであるかを誇らしげに語ってくれた。

ダンテ「神曲」・・・オモイ!!

ダンテ「神曲」・・・オモイ!!

ここにいるということ・・・ワタシ!!

ここにいるということ・・・ワタシ!!

美術館シンボル母の塔

美術館シンボル母の塔

砂田 紘子
シニアリポーターの感想

いつもなら、一人で驚きと共に感心しながら展覧会鑑賞で終わるが、今回は取材の為特別に美術館の学芸員さんにも同行をお願いしながら会場を回った。説明の上手さもあって絵からのメッセージが一層強く重く、又明快に伝わる。今回は岡本太郎さんの精神をほんの少し理解できたように思う。

訪問者数訪問者数:3241
評価数12 拍手
拍手を送る
このページを印刷する
  • 取材リポート一覧へ戻る