文化の日にふさわしいイベント「二子玉川水辺の茶会」が開かれた。会場は時代の最先端「二子玉川ライズ ルーフガーデン」。
430年前に、豊臣秀吉は、京都北野天満宮にて町民、農民など身分を問わず誰でも参加できる「北野大茶会」を催した。その自由な発想とスタイルを現代に移し、多摩川がのぞめるビルの谷間で実施された。
洪水災害の影響
毎年行われている会場は、二子玉川駅ホーム下にある多摩川の中州「兵庫島」だ。が、今回は大量の漂流物が島の林に歩く隙間もないほどに、からまったままになっている。そのため、会場をライズの「屋上原っぱ広場」に移した。好天のもと、思い思いのスタイルの「現代版北野大茶会」が展開された。
「茶会+キャンプ=茶ンピング」とは
「アバンギャルド茶会」と称して、テントを茶室に見立てアウトドア気分で一服のお茶を楽しむこと。狭い空間がまるで茶室の「にじり口」をくぐったようで、中は秘密基地のよう。それでも軸と花のしつらえがあったりする。各茶席代500円、自由参加。
子ども亭主のテントでは、小学生の男子が、お点前をお運びし、作法通りに振舞う。「幼少のころから稽古している。礼儀や、集中力、物を大事にするなどが身についている気がする」とお母さんは話す。
「二子玉川水辺茶会」は、「二子玉川水辺空間まちづくりプロジェクト」の一環。 まちづくり団体・二子玉川エリアマネジメンツが推進する、多摩川とその水辺空間の活用、新たなまちの魅力づくりの取り組みに協力・連携している。(HPより抜粋)
子ども亭主のテント茶室
会話を楽しむ野点。和風のポットで湯を
渾身の作 動物園を表現した菓子器
コーヒーの試飲ができるスタバブース
この小径は会場前、ビルの5階です
華を添える和装の「和友楽」社中
作法を知らないとお茶席は、敷居が高い。こんなお茶会があったらいつでも参加したい、と思わせてくれるオープンな茶会でした。 ブルーシートの敷物でお水屋にと、大人のおままごとのよう。それでいて、花や
掛け軸もきちんと置かれている。子どもも大人もみんなのお茶会スタイルが素敵でした。