お湯を贈呈するという「贈湯式」のれん
受付で「ソーラークッキー」の記念品
講演の講師 田中優さん
「市民の募金により、川崎フロンターレ麻生クラブハウスに太陽熱温水器を設置しました!みんなでお祝いをしましょう」と題した記念イベントが、高津市民館(武蔵溝ノ口駅より徒歩3分)で開催された。参加者は、大学生からシニア世代までの約100名。
岩本孝子かわさき市民共同おひさまプロジェクトリーダーが、「市民の皆様、事業者の皆様の募金によりお陰様で太陽熱温水器2号機設置の運びとなりました。今後も選手の人たちと自然エネルギーの活動を一緒に進めていきたい」と挨拶。牧葉子川崎市環境局理事は「2月22日の贈湯式(お湯を贈呈する)おめでとうございます。CCかわさきエコ会議を2年前に発足し、川崎市の市民や事業者などが一丸となって取り組む温暖化戦略で、エコ対策実現のため全市をあげて取り組んでいます。1号機、2号機と続けば次の予感を感じます」と挨拶した。
2号機完成の現地の様子や選手の感想をビデオ上映
~1号機(2008年に川崎市国際交流センターに設置)の紹介と2号機の設置工事の様子から完成まで~
川崎フロンターレ麻生クラブハウスとグランドは、まだ緑の多く残っている麻生区片平にある。この日を迎えられた関係者は喜びの日となった。「贈湯式」を2011年2月22日、川崎フロンターレ麻生クラブハウス、ミーティングルームにて開催。武田信平川崎フロンターレ社長は「約50人の選手が太陽の湯を使い贅沢をさせていただいています」、川崎フロンターレ選手は「今まではプロパンガスだったが、自然エネルギーの湯はその気持ちが入った分、より温かく感じます」とコメント。皆さんからの暖かい言葉など式の様子を伝えた。
講演会「おひさまがつくる私たちのエネルギー!」講師 田中優さん(環境ジャーナリスト)
<太陽エネルギー>を身近に利用する代表的なものとして、太陽熱温水器がある。それは、給湯機器などの燃料費を大幅に節約できる。そして、オール電化料金メニューは、得にはならない。コストは安くなるが、しかし二酸化炭素(CO2)は増える。必要な所に必要な家電を使う。
また、自然エネルギー導入の前に省エネをする。例:冬の断熱で最重要なのは開口部で、アルミサッシはヒートブリッジ(外壁と内壁の間にある柱などが熱を伝える現象)になるので、木製を利用することによってエネルギーを節約し、CO2の排出を少なくする。植物には、半永久的に利用可能な太陽からの光エネルギーを利用して、大気中のCO2を有機物として固定するという重要な働きがあり、特に樹木は大量の炭素を蓄えている。窓の内側のガラス全体に梱包の時に使われるプチプチのビニールを貼るだけでも断熱の効果がある。
自動車も用途によって使い分けをする。例えば、遠方の時はレンタカー、普段は電気自動車で、自然エネルギーを使えばCO2を出さない。「ものぐさでも省エネと自然エネルギーで暮らせる日が来る!」とキッパリ言った。
参加者のお一人は、「環境問題にぶつかると田中優さんのお話が役にたちます」と感想を語ってくれた。
最後に竹井斎(ヒトシ)アクト川崎理事長は「口コミによる大勢の方々の募金もあります。3号機の設置に付いては、皆さまと一緒に考えていきたい。また今年度は、川崎フロンターレに優勝してほしい」と述べ、イベントは終わった。
参考
かわさき市民共同おひさまプロジェクト・NPO法人アクト川崎:
市民・事業者の寄付により、地域に自然エネルギーの利用を増やす地球温暖化防止の活動を推進
おひさま寄付金募集!お問合せ先 電話 044-422-7343
田中優氏:
地域での自然エネルギーやリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などさまざまなNGO活動に参加し,現在は環境ジャーナリストとしても活躍している。