「地域には障害者や高齢者など、色んな人が住んでいる事を知ってもらいたい」、そして「楽しく過ごしたいという思いに障害の有無は関係ない」という思いから、障害児・者の日中一時預かり&相談支援と、こども食堂の活動を2021年10月に始めた。
支援施設を使いたいのに場所と相談員が不足していて、使えないケースは多いと問題点を指摘。
活動をサポートするのは、出身大学の田園調布学園大学の学生たち。カレーなどを準備してくれたり、利用者の相手をしてくれる。
昨年は店内で食べられたが、現在は持ち帰り形式で子どもが一食100円、大人が250円で提供。こども食堂は毎月第3木曜日16~18時開まで催している。一日150食近く売れることもある。
貧困や孤食の問題もあるが、父母の負担軽減や子供の居場所、多様な交流の場となる事を願っている。
近隣の人達の手作り品、例えばマスク・ハンカチ・本・給食袋なども寄付品として置いてもらい、野菜・果物なども届けてくれる。
活動のきっかけ
大学で出会った恩師が障害者福祉に関わっていたことから、卒業後は同じ道へ進んだ。
一緒に遊びに行くような気持ちで、利用者と共に過ごす時間が面白かった、と支援の魅力を語る。
恩師とともに宮前区内初の重度心身障害者グループホームを設立し、NOP法人理事と所長を務めたこともある。
現在は、女性と子どもを支援する「NPO法人 ウイメンズハウス・花みずき」の理事も務めている。
これからやりたい事
地域に必要とされる場所を目指し、大学周辺の住民との連携も模索中。
「勉強や遊びにこだわらず、その時に必要とされる場所を目指して、みんなで笑い合いながら頑張りたい」と語る、小林さん。
通りを挟んで少し先に小学校があり、学校帰りの小学生がエリーズカフェに寄って、お絵かきしたり本を読んだりして楽しんで帰る様子をみて、こういう場所を提供している意味合いが実感できる。
ボランティアの人たち
作成中のカレー
階段先がエリーズ カフェ入り口
時々仕事帰りにバスを途中下車して、珈琲を飲みに寄っていた店が暫くぶりに通ったら「こども食堂」と、のぼり旗が見えた。
親しくしてもらっていた前のカフェオーナーが事情あって店を閉店した後に、ある方を介して「こども食堂」の場所を提供することになったとのこと。
まだ数回しか珈琲を飲みに行っていないけれど、小林さんが大人子ども関係なく誰に対しても相手に合わせた会話をしている事に凄いなぁ~と感心している。
「出来ればイベント会場で珈琲を飲んで貰える機会を増やし、活動を知ってほしい」、とも話していた。
「手書きののぼり旗は、小学生が描いてくれて、最後に利用者さんとスタッフがつけたして完成した貴重なものです!」、と小林さん