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金環日食・日本で25年ぶり、川崎では173年ぶり!

取材日 2012年04月29日(日)

市内では7時34分17秒、食の最大

市内では7時34分17秒、食の最大

6時19分開始、9時2分終了

6時19分開始、9時2分終了

直径5㍉ほどの穴から光を地面に映す

直径5㍉ほどの穴から光を地面に映す

  2012年5月21日月曜日朝は、6時40分ごろから太陽が欠けはじめる。太陽と地球の間に月が入りこむ日食が観察できる。日食には「部分日食」と、月が太陽をすっぽりと 隠す「皆既日食」、太陽面に月が入りこみ、太陽の光が環になる「金環日食」がある。川崎市内では場所により数秒の差はあるが、7時31分にリングがつながる金環日食の瞬間がやってくる。173年ぶりの天体ショーをのがすわけにはいかない。


いくら太陽がかくれるとはいえ、絶対に肉眼で見てはいけない。「光網膜症」をひきおこす。目のなかに黒い「斑点」が現れ、ものが縦揺れにゆがんでみえたり、涙目などの諸症状が2~3年治らないことがある。
よかれと思っても次のような方法は大変に危険、してはいけない。■色つき下敷き(専用品は除く)■“すす”を付けたガラス版■色ガラス・サングラス・ゴーグル■ネガフィルムの切れはし■カメラ用の減光フィルター■重ねた偏光版■双眼鏡や望遠鏡で直接みる(専門家が減光したものは可)
※その他観察のためには、多くの資料を参考に安全を確認して行うこと。


また観察記録を撮ろうとカメラを直接むけることは厳禁だ。金環日食は皆既日食のようにあたりが暗くならない。リング状に太陽が耀いているので強烈な光にかわりない。

 金環日食を安全に観察すためには○市販されている太陽観察グラスを使用。太陽を見ずに顔にぴったりと装着してから観察する。連続観察は2~3分が限度だが、安全 のためには30秒に一度は目をそらす。
○紙に小さなまる穴をあけて地面にむける。穴を通った光が、欠けていくのが地面にうつしだされる。同様に地面にうつる木もれ日 も、欠けた太陽の影がさざ波状にみえる。 
○観察場所は東がわがよくひらけていること、通勤、通学時の道路わき観察は交通のさまたげや事故などのひきがねとなり危険だ。 あらかじめ観察場所を決めておく。

 以上を守って、世紀の天体ショーを安全に楽しもう! 日本で次に観察できるもっと近い時期は2030年6月1日に北海道でみられる金環日食、2035年9月2日に北陸から北関東を横断する地域での皆既日食がある。


【参考】今回の金環日食のあと6月6日(水)朝7時9分ごろから13時48分にかけて金星が太陽面を通過する。太陽観察グラスで小さな黒点の移動が観られる。

石渡一美
シニアリポーターの感想

 マニアであれば遠出などしてでも観察場所を追うのかもしれないが、今回は、私達が住む街の頭上で天体ショーがおきる。しかも季節、時間帯など申し分ない。素人でも適切な観察用具が簡単に入手できるので是非観たい。あとは晴天を祈るばかりだ。

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