①防災・危機管理②施設機能・経済性③環境配慮④文化・おもてなし⑤まちづくり等をあげている。
1階フロアーには高層棟と、復元棟の間に層吹き抜けの半屋外アトリウム(光を大きく取りいれた空間)がある。閉庁時も通り抜け可能、緊急車両も乗り入れられる。高層棟に移ると市のプロモーション映像や、議会情報、市民から公募した川崎の風景写真などが、常時ゆったりと見られる空間になっている。
この1階にはコンビニ、カフェの営業が準備中。一般市民が利用できる。旧庁舎(昭和13年建設)の歴史展示も見どころだ。また随所に多種の木材が使われ川崎の多様性を表現している。
360度の展望と復元棟の屋上庭園さらには~
25階の展望ロビーとスカイデッキは東西南北ぐるりと市内、東京、横浜、多摩川、海、富士山、羽田からの飛行機など圧巻の風景が見渡せる。復元棟の屋上庭園は緑を配し、時計塔をまじかに見上げる憩いの場になっている。
以前の庁舎前駐車スペースだったところには、川崎市誕生から100年の歴史を刻んだ歴史のタグも見どころの一つで、京急通りに沿って、第2庁舎跡地広場で完成予定となっている。
随所に光る、市民サービスと文化の継承と新しい機能
市民内覧会の応募数5,776名のうち、当選した800名以上が7月8日、9日の2日間で見学をした。一般の方が自由に見学できるのは本年11月ごろからになる。
来年度は市制100年を迎える。役所の移転は順次始まり次年度7月には完了予定。第2庁舎は取り壊され広場となり、イベントや市民交流の場として活用される。川崎市の新たな100年が始まる。
市議会議場の天井は膜天井
展望ロビーから多摩川河口方面
アトリウム、多目的に利用可能
黒い御影石が歴史のタグ
昭和13年建設当時の暖炉
有事に対応、19万リットルの軽油タンク
防災面と市民サービス、市の歴史継承などアイディアが随所に光る設計になっていた。19万リットルの軽油は有事の時には、70パーセントの使用で7日間の電力が賄え、役所の機能が継続できる。また防災センターもガラス張になっているので市民の見学も可能。市民の「なるほど」が満載の新庁舎になっている。