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「はにわ」は芸術作品だった!

取材日 2024年11月07日(木)

埴輪の最高美イケメン武人・国宝
埴輪の最高美イケメン武人・国宝
    鞍を付けた馬
    鞍を付けた馬
      祈る女性
      祈る女性
   秋にふさわしく興味深い作品展が行われている上野公園を、コロナ禍以来訪れた。博物館前の園庭「竹の台広場」の整備が完成していた(※)。風景になじむ外観デザインでカフェも出店し、大都会の公園らしさになっていた。
都美術館「田中一村展」、国立西洋美術館「モネ・水連のとき」、東京国立博物館内、平成館「はにわ展」、表慶館では「Hello Kitty展」(当日券無し)などが現在行われている。その「はにわ展」を紹介する。
 
 
はにわの芸術性を改めて認識
 ポスターには「すごいぞHANIWA!」とのキャッチコピー。国宝のイケメン武人の頭部が印象的。公園での案内看板はこの武人を探すとよい。
 
 埴輪(はにわ)とは、王の墓に並べられた素焼きの造形物をさす。埋められていたのではなく歴史を超える間に埋没した。
 埴輪の始まりは、1750年ほど前からの350年間であり、時代や地域によって豊で様々な造形から、当時の生活を今に伝えている。実際わずかな破片が研究者の手により、当時の人々の足跡を、可視化復元していく工程に感心する。素朴なのに繊細な形で大きさもある。教科書の埴輪しか知らないものには、たくさんの驚きがある。
 今回の展示では、全国各地から選りすぐりの120点の国宝級、重要文化財級の、お宝「はにわ」が一堂に見学できる。  12月8日(日)まで。https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2660


 
※上野公園の整備計画
 2020年のオリンピックを目指して上野恩賜公園再整備計画が始まり、その計画の第一弾の「竹の台広場」通称噴水広場の池を約半分の面積にして、博物館の姿が水面に映るよう完成させた。恩賜公園の全体は今後2045年までに、順次全体が再整備される予定。
 
     国宝  金の耳飾り

     国宝 金の耳飾り

     三船敏郎収蔵  鳩

     三船敏郎収蔵 鳩

造形技術が高い、吹き抜けのある家 

造形技術が高い、吹き抜けのある家 

      彩色されていた武人

      彩色されていた武人

      大型船は他国の船?

      大型船は他国の船?

  ほぼ全パーツが揃って発掘

  ほぼ全パーツが揃って発掘

上野恩賜公園
石渡一美
シニアリポーターの感想

 はにわ展は当日券で入場できる。平日なら比較的ゆっくりと観られる。表慶館のキティ展の当日券はない。こちらはグッズ販売が目的の来場者が入場待ちの行列をなしている。
 はにわ展も若い人の入場も多く、なかなかの人気展だ。教科書の知識しかないと埴輪の芸術性に新たな以外性に感動する。

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