

- 初日、指導の先生方と顔合わせ
麻生スポーツセンターでは毎年秋のスポーツ教室として「気功太極拳教室」を開催している。平成22年度も10月6日~12月15日の毎水曜日の午前に1時間30分、全10回のシリーズで行われた。期間中何回か取材をさせていただいた。
気功は、腹式呼吸で深く息を吸い・吐くのと比較的簡単な体の動きの組み合わせで、筋肉だけでなく内臓や骨格にも刺激を与え、血流を促進するという。太極拳は、ゆったりと流れるような動きが特徴。本来は護身を目的とした中国の伝統武術なのだが、年齢や運動能力にかかわらずにでき、有酸素運動で健康維持や病気治療の効果が高く評価されている。
今回の講座の受講者は、男性8名を含む39名。年代は20代前半~70代後半とかなり広く、40代と60代後半に山がある。ほとんどの方が太極拳は初めてとのこと。「日頃ほとんど運動しないので 」「美容・健康によいと聞いたので」「とっつきやすそう」など参加の動機はさまざまだが、キーワードはやはり「手軽にできる健康法」ということのようだ。
この教室では、気功「八段錦」と太極拳「簡化24式」という、それぞれ基本として最も普及している型を勉強する。
指導は13年前の講座開設時から指導しておられる根本早苗先生。また指導補助として、過去の講座の卒業生で現在も根本先生の指導を受けている人の中から熟練者の10数名が参加している。受講者2~3人に1人の指導者が当たるので、個人レッスンに近い形だ。
10月6日の第1回目。準備運動をして早速気功の練習に入る。気功の動きを取り入れた10分ほどの準備運動は、それだけでも結構しんどいという人もいる。体の動きはまだぎごちない。手足をどう動かしてよいのか分からないというようすだ。
11月10日、第5回目の練習日。だいぶスムーズになってきた。教室ではうまくできたと思っても、中々手足の動きを覚えきるまではいかないようだ。とりあえずは指導の先生方の動きをまねるだけでもよいとのことだ。
12月15日、いよいよ最終の第10回目。なんとなく「それらしい」形になってきた。全10回の講習では簡化24式を一通り学習というわけにはいかなかったようだが、受講者の顔には達成感のような満足げな表情がうかがえる。ほとんどの受講者は終了後も太極拳を続けたいと希望していて、ここにまた一つのクラスが発足することとなった。