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癒しを演出するプロ並みの演技

取材日 2012年08月26日(日)

ビデオをみながら先月の公演の反省
ビデオをみながら先月の公演の反省
次回公演の練習
次回公演の練習

 初めて十人会の例会を訪ねた時の感想は、こんなグループがあったのかという衝撃的な印象であった。その日は宮前区にある専用スタジオで前回の公演のビデオを見ながらの反省会と来週の公演のリハーサルの日であった。

 十人会は毎月老人ホームを訪問し、10ステージほどの唄や踊りを披露しているが、それが皆プロ顔負けの演技であり、舞台装置、照明、音響も劇場並みの公演である。みなさん芸名を持ち、すばらしい衣装を自前で用意して、はつらつと舞台に立っている。

 十人会は11年前に10人で発足し、今は45名の会員を有する。毎年5名ほどの新人が入会するとのこと。次回の訪問で96回目の公演である。年令は50代~70代、女性が7割を占める。
 心に沁みたのは会員の言葉である。会長の島崎實さんのお話し、「初めから上手な人を会に入れることには拘らない。会として育てて、創り出していくことがより大切である」
まとめ役の一人、杉山隆一さんの言葉、「ボランティアを楽しむことができる雰囲気づくりに気をくばっている」

 1週間後の花ハウスの訪問交流会を見学した。前日は16時より、全員で運んだ舞台、大道具、音響、照明などの機材を設置した。当日は9時集合、リハーサルを行い、午後2時より公演が始まる。入り口ではホームのお客さん一人ずつと舞台衣装を着た会員との記念写真を撮り、帰りに撮った写真をプレゼントする。会場では懐メロをバックにお客さんと一緒に歌うカラオケ大会で雰囲気を盛りあげていた。その間会員はそれぞれ老人たちの手を取りながら話しをして、交流を深めている。
 舞台は唄、フラダンス、日舞、琉球舞踊、ケイナの演奏と華やかに進行。フィナーレは全員による風の盆の舞が会場全体を包む。1時間15分ほどの公演である。最後にお客さんを一人ずつ見送り、公演は終了するが、その後舞台や機材の撤去、搬出運搬と会員の活動はまだまだ続いていた。

花ハウスでの96回目の公演

花ハウスでの96回目の公演

照明、音声、記録のコントロール室

照明、音声、記録のコントロール室

フィナーレ、風の盆の哀愁が会場全体を包む

フィナーレ、風の盆の哀愁が会場全体を包む

橋本敏次
シニアリポーターの感想

グループを長く発展的に存続させるには、メンバーを創り出すしくみを作ることと、リーダーの情熱が必要であると感じた。

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