シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

麻生の里山歩きで春を満喫

取材日 2017年03月22日(水)

湿地帯に咲く菜の花
湿地帯に咲く菜の花
伐採で明るくなった林とヤマザクラ
伐採で明るくなった林とヤマザクラ

 春の息吹を感じながら里山を巡る約3キロのコースを歩きませんか」に誘われ、「春の里山体験ツアー」を取材した。

 ガイドさんを先頭に、早野聖地公園内の墓所脇、7つのため池やけもの道を歩き、のらぼう菜摘みを体験した。

 主催した経済労働局都市農業振興センターによると、参加者は18名。当イベントは2回目だが、好評なら継続も検討したいという。

 今回は、当公園で活動するボランティアを中心に紹介したい。

  

 

里山の再生と保全

 ●1999年に結成された里山再生ボランティアは、ぼうぼうだった竹を切ることから始まった。小泉会長は「木を伐採し、若木を植えなければ、里山は再生しない」。伐採後、差し込む陽で林も明るくなる。長く冬眠していたキンラン、ギンランなどの絶滅危惧種子が目覚め、昆虫や鳥も集まってきた」と語る。活動エリアでは、下草刈りを中心に、炭焼き、倒木した桐で下駄作り、菜の花畑を作っている。

 「里山とは、畑や田んぼ、池や川、雑木林等を取り囲む山をいう。『ノラ』は家の周りで野菜を育てる場所、『ノベ』は、ノラの周りに柴の木を植えて燃料に、灰は肥料となった。(これをヤマ=雑木林)」と会長は語る。


 ●植生調査と里山再生の活動エリアは、東京農大の研究室が担当する。当エリアのけもの道の先に、モミの木群やヤマザクラを見つけ、参加者から小さな歓声が上がった。

 

精神障がい者の就労を支援する事業所の活動エリア

 ●「があでん・ららら」は、地域とのつながりを目指し、喫茶店「ハーブカフェ ららら」を、金曜日と土曜日に営業する。 URL   http://www.sky1995.com/index.html
                                   TEL  044-989-8323

 
  ◎第19回ハーブまつり 

    5月13日(日) 10時~14時 ハーブカフェ ららら 

             野菜直売、自主製品やハーブ苗販売など

 

のらぼう菜

 ●今日一番のお楽しみイベントと、地場野菜「のらぼう菜」摘みが始まった。「葉より茎!30センチ位で折って」と声が飛ぶ。茎はアスパラガスのような味がする。折った場所から発芽し、何回も収穫できる。早野農地管理組合が試験栽培する活動エリアである。

          

参加者の声

 ・前から見たかった炭焼き窯に感動。里山ボランティアのナマの声が聞けて良かった。

 ・ヤマザクラが素晴らしかった!また見に来たい。

 

里山再生に情熱を傾ける小泉会長

里山再生に情熱を傾ける小泉会長

のらぼう菜摘みは、あと10分!

のらぼう菜摘みは、あと10分!

おいしいハーブティーに心も体もホッ・・・

おいしいハーブティーに心も体もホッ・・・

早野聖地公園
吉川 眞沙美
シニアリポーターの感想

 申し訳ないが、早野のイメージは、市営墓所しかなかった。墓所の3倍以上も広いという聖地公園を約1時間歩き回り、早野のイメージが変わった。川崎の隠れた穴場発見と、嬉しくなった。
 一人では心もとないが、今後も四季折々の里山景観を楽しみたい。ガイド付きの有料ツアーを企画しては如何でしょうか。

吉川眞沙美

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